鶴岡八幡宮(鎌倉市)
Historic spot TSURUGAOKA HACHIMANGUU
鶴岡八幡宮(鎌倉市)
神奈川県鎌倉市にある神社。鎌倉初代将軍・源頼朝ゆかりの神社として繁栄。その後、鎌倉幕府衰退と共に焼き討ちなどに合い衰退していたが、北条氏綱により天文13年(1544年)に再建。この事業には、当時相模国を中心に領国を拡大していた北条氏の、東国武家政権の後継者を主張する意味があった。永禄4年(1561年)、関東管領職を上杉憲政から引き継いでいた上杉謙信は、この地で拝賀式を行なう。拝賀式には、関東の多くの国衆(北条方以外)が参加しており、由良成繁らも新田金山衆として参加している。この関東管領の拝賀式では、武蔵国忍城・成田長泰(甲斐姫祖父)が、就任式で下馬をしなかったことで上杉謙信の怒りを買い、扇で烏帽子を打ち落とされるという恥辱を受けたため、兵を率いて帰国してしまったという話(相州兵乱記)も残っている。関東の国衆をまとめ上げる事が、如何に一筋縄ではいかなかったことが伺える。
神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1番31号